●交通事情〜自転車編

 さっきは自動車が多いと書いたけど、実は圧倒的・絶対的に交通量が多いのは間違いなく自転車(中国語では「自行車」)である。この便利で健康的な市民の足を確保するために、車道と歩道の間には、4〜5mぐらいの専用レーンが設けてあって、膨大な数の自転車、三輪車、リヤカー、スクーターが往来している。ちなみにスクーターは無免許でOKだそうだ。

 

 

このレーンを見ていると実にいろんな人々が通る。金持ち、貧乏人、急いでる人、のんびりしてる人。新しい自転車もあれば、古い自転車もある。リヤカーいっぱいの商品を自転車で引っ張っていく人もいれば、レーンの端でリヤカーの果物を売ってる人もいる。大学生だろうか、二人乗りのカップルは、ぴったりくっついて何か楽しそうに話している。なんだか少し平和でほのぼのした気持ちにもなってくるが、そうかと思えば、3〜4mはある重そうな鉄パイプを前後に並んだ2台の自転車でエッサホイサと運んでる二人組みもいる。彼らは急には止まれない。しかも槍だ。もし人にぶつかったら間違いなく刺さる。心配でなんだか目が離せない。無免許OKの自転車レーンは、平和と危険が共存する無法地帯だともいえるようだ。

 


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嵯峨治彦
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