●旅のテーマは

 3週間の旅が始まろうとしている。喉歌や馬頭琴に関わって以来、トゥバ共和国やゴビ砂漠(モンゴル国)には足を運んできたが、内モンゴルにやって来るのは今回が初めてだ。短い滞在期間ではあるが、内モンゴルの馬頭琴のことをできるだけ色々調べてみたいと思っている。例えば、ここでの馬頭琴は一体どんな状況にあるのか。今の普通のモンゴル人はこの楽器とどのように関わっているのか。昔はどんな楽器だったのか。そして、実はこれが一番大きなテーマだけど、ゴビ砂漠のネルグイさんのように「専門的な音楽教育」を受けずに独創的で素晴らしい演奏をする昔ながらの馬頭琴弾き、すなわち「遊牧民演奏家」がいるのかどうか。彼らはどんな曲をどのように弾いているのか・・・。


<ゴビの遊牧民馬頭琴奏者・ネルグイさん>

 こうして列記して読み返すと、なんだか至極真面目な研究旅行みたいだけど、僕は民俗学者ではないわけで、しっかり調べたいこともあるが、基本的にはこの旅をうんと楽しもうと思っている。現に取材用のペンとノートだけじゃなく、もしものセッションに供えてちゃんと自分の愛馬も連れてきた=マイ馬頭琴持参でやって来たわけだし。。。とにかく旅を続ける中で、この「外国人」馬頭琴弾きが不思議に思ったさっきの素朴な疑問に対して、一つでも多くの答えを見つけられれば良いナと思っている。さぁ、どんな旅になるだろうか。楽しみだ。

 


All rights reserved.
のどうたの会 (c) The Throat-Singing Soceity, Japan
嵯峨治彦
SAGA Haruhiko thro@sings.jp